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ラコステってオジサン用のブランドでしょ
Supremeが、2017SSコレクションのWEEK4で選んだコラボレーションブランドである『ラコステ』。
誰もが一度は目にした事、耳にした事がある有名ブランドだ。
しかし「えッ？なぜラコステなの」「ラコステってオジサン用のブランドでしょ」とお思いの方はいらっしゃるのではないだろうか。
Supremeは何故このタイミングで『ラコステ』とコラボレーションを行うのか。
それはラコステの過去と成長歴を紐解くと、答えが見えてくる。
ラコステは、1933年にフランスで設立されたアパレルブランド。
創設者である「ルネ・ラコステ」は、元々はデニスプレイヤーで、テニスの四大国際大会の一つでもある「ウィンブルドン選手権」にて優勝経験を持つ、名プレイヤーだった。
しかし、病のため1929年の全仏選手権で、3度目の優勝を成し遂げた後、若干25歳の若さで引退を決意した。
そして、コートという晴れ舞台から去ったラコステは、引退から4年後の1933年に、当時フランスで最大のニット製造会社のオーナーである「アンドレ・ジリエ」とポロシャツを製造する会社『LACOSTE』を設立。
設立当時、シンプルな中にも機能的なデザインでテニスのあり方を一変させたポロシャツ『L1212』を発売し、ファッション界にも革命をもたらした。
その後LACOSTEは、かつてはイヴ・サンローランのデザイナーとして活躍し、国内でもユニクロとのコラボレーションで話題となったブランド「ルメール」の創設者である『CHRISTOPHE LEMAIRE (クリストフ ルメール)』を、2002年にラコステのクリエイティヴ・ディレクターに就任させ、今まで単なるスポーツウェアだと認知されていたデザインを、カッテイング、カラーウェイ、テキスタイルなどから大幅にアップデートさせ、一躍ラコステをタウンユースファッションへと変貌させた。
さらにその勢いはとどまらず、2011年にはフランス・パリを拠点するブランド『FELIPE OLIVEIRA BAPTISTA』の創設者である「フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ」をデザイナーとして就任させ、同年よりヤングターゲットに向けた「LACOSTE L!VE(ラコステ ライブ)」を開始し、新たなターゲットも獲得してきた。
2015年には、LACOSTE L!VEが世界的ストリートブランドである『A BATHING APE®』とのコラボレーションラインを展開。
BAPEのアイコンデザインであるシャークフーディーをベースにした、コレクションをローンチし世界中のストリートヘッズ達からも、ラコステは注目されるようになった。
このようにラコステは、今やスポーツウェアとしてだけではなく、ラグジュアリーファッションやストリートファッションにまでファンを増やし、世界でもトップクラスのアパレルブランドとして成長し、『イケてる』ブランドとして認知された。
そしてこのタイミングを見計らったように、Supremeはラコステとのコラボレーションを発表。
結果として、昨日ニューヨークで行われたSupreme × LACOSTE のサインアップは、大混雑と大混乱を招き、Supreme側がサインアップを中止するという緊急事態を招くほどの人気ぶりとなった。
今回のコラボでラコステは、ストリートスポーツという新たなジャンルを確率し、今後よりその可能性を広げていくかも知れない。
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